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CAPCOON7

青祓のネタ庫

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くろとせいすい

「いって・・・」
ガシャンと落ちた瓶が粉々に砕けた。
燐の手にはやけどの様な痕が残っている。
雪男の机にあった瓶を過って落としてしまったのだが、どうやら自分に効くタイプの薬だったらしい。
飛び散った液体が床に染み込んでいく。燐はしかめっ面で割れた瓶の端を掴んだ。
「やべぇなぁ。雪男に怒られちまう」
(りん、りん。だいじょぶか)
「おう、平気だぞ」
(けがしたのか)
「ほんのちょっとだよ」

ベットで丸くなっていたクロが心配して駆け寄ってきた。
床に染みた液体をくんくんと匂うが、燐があぶないぞ、とクロを遠ざけた。

「お前にも効くかもしんねーだろ」
(おれだいじょうぶだよ)
「なんでわかるんだ?」
(これせいすいだから、おれ、こういうのはへいきなんだ)
「へぇそうなんだ」

悪魔にも効くのと効かないのがいるのか。そういえばクロは蚕神といって悪魔というより
神に近い存在だったという。奉られているとなるとお神酒やら、しめ縄など聖なるものに触れるわけだから
聖水が効いたらおかしいわけか。
(りん、だいじょうぶか)
燐の手の火傷の痕をクロが舐めた。傷を気遣ってのことなのだろうが、
ここでひとつ注意しておきたいことがある。
猫の舌はざらざらなのだ。

「いっってぇ!!!」
(わあ、ごめん)

痛がる燐の足元でクロは申し訳なさそうに、にゃごにゃご鳴いた。
丁度その時、机の上に聖水を置き忘れたことを思い出した雪男が部屋に駆け込んできた。
床に割れた聖水の瓶、痛がる燐。雪男は自分の迂闊さを嘆く、と同時に
兄の期待を裏切らないドジに腹が立った。

「やっぱりこうなった!」
「うわ、ごめんって雪男!」
手当てされた後、こっぴどく叱られた。

クロといっしょ

(りん、りん、おなかへったよう)
クロが足元に擦り寄って訴えてきたので燐はクロを抱え上げた。
「何食いたいんだ?」
(またたびしゅとおつまみ)
「つまみ?」
自分の机で調合用の薬草とにらめっこしていた雪男がどうしたの、と話しかけてくる。
雪男にはクロの声は聞こえないので、燐とクロのやり取りの詳細はわからなかったらしい。
「なんかクロの奴腹減ったみたいなんだけど、こいつって何食うんだ?」
「クロはなんて言ってるの?」
「マタタビ酒とつまみを喰いたいって」
つまみ・・・と雪男は眼鏡を上げた。考え事をするときの癖のようなものだ。
「・・・神父さんが生きてた頃、神父さんとクロが健康診断受けたことあったんだ。
聖十字騎士団に正式に祓魔師として登録されると毎年決まった時期にあるんだよね。
特に神父さんは祓魔師としての最高位の聖騎士だし、その使い魔であるクロも学園を守る重要な任務についている。
健康には格別な配慮が必要なんだ」
「で、結果はどうだったんだよ?」
燐は診断結果について大腿予想がついたが、一応聞いた。
「お酒の飲みすぎで二人ともひっかかってた」
キラリと光る雪男の眼鏡にクロはびくっとしっぽを縮めた。
「じゃあ酒をやんなきゃいいじゃん。つまみならいいんじゃね?」
「甘いね兄さん、酒飲みの宿命である塩分過多もあったのさ」
可哀想に、クロはすっかりと燐の腕でうな垂れていた。
またたびしゅ、おつまみ・・・と目を潤ませて訴えてくる。
(おれもうもんばんしてないもん。おさけものみたいもん)
雪男の厳しい物言いに同情して燐もクロの味方についた。
「なぁ、コイツもう門番とかの重要な任務もしてないんだし、
酒は週に一回とか決まりを作ってやれば大丈夫なんじゃねぇの?」
「神父さんと同じこと言うね兄さん」
藤本神父は毎回週に一回、とか言ってクロのところに行くたび飲んでいた。
結局約束の週に一回が守られたことはない。
クロがアル中になったらどうするんだ、とその頃から雪男は思っていた。
案の定酒に溺れる猫になってしまったではないか。
「だって可哀想じゃん」
「・・・まぁ週に一回くらいならいいか」
クロは飛び上がって雪男の頬に頬ずりした。
(おさけのんでもいいんだな!)
「うわ、ちょ、何言ってるの兄さん?」
くすぐったそうにする雪男に、喜んでるみたいだぜと燐が笑いながら言った。
雪男はクロを抱っこして
「でも、週に一回だけだからね」
と釘を刺すのも忘れない。
「ん?じゃあいつもは何食わせりゃいいわけ?」
「ああ、それは大丈夫」
雪男は机の引き出しから袋を取り出し燐にパッケージを見せた。
「神父さんが祓魔店と共同で作った特性猫叉フードデラックス、塩分も押さえ、
一日に必要なビタミンを豊富に盛り込んだ健康猫食品だよ。これをあげよう」
「・・・いいもんあるじゃねーか」
若干引いた様子で燐が呟いた。どうやら双子同様、クロも相当藤本に可愛がられていたらしい。
「ちなみにお値段5500円」
「高ぇよ!!!!!」

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サーチ登録させていただきました。
これからよろしくお願いしますー

一日で作った突貫工事ですけど、燐への愛は止まないぜ!

10話目

十話目
お姉さんこと霧隠シュラさんですが、先月号から我慢してたんで言います。
シュラさんが、TOAのルークの長髪でにょた化した理想絵にそっくりなんです。
すげぇよ!ルークと髪のトーン処理まで一緒だぜ!わっしょい!
と、まあ青祓に関係ないことは置いといていきますかおっぱい。
燐が日本支部の本部に連れて行かれました。しえみちゃんはシュラさんに「乳臭い」との評価。
そ、そりゃあ経験豊かなお姉さんに比べりゃそうですよ!15で経験豊かなんて志摩さんくらいでしょ!

あ、でも逆に志摩さんはあのエロさで童貞でも構わないです。
そして露呈した雪男の兄への過保護さ。
獅朗さんも雪男も極力燐には何も教えずにきたから、その延長なのかしら。
守るということと教えないことは違う…
うーん、シュラさんは厳しいながらもこれからの燐に必要なものを与えてくれそうだ。
でも、怪我した燐にこいつは大丈夫だから、じゃ、そりゃ雪男だって心配だよ。
と、思ってたら案の定。兄さん殺されかけた。一日で悪魔サイド、祓魔師サイド二つのとこから殺されかけるとかモテモテですね。

獅朗はテライケメンおじさんでした。幼女シュラさんは獅朗さんに拾われた子第一号。
でもその頃の獅朗さんは冷酷非道で完璧でとてもなにかを育てられるような人ではありませんでした。
2年後に燐達を拾うことになるんだから、きっとその関係でシュラを巻き込みたくなかったんじゃないかなー…
となると永遠の18歳こと霧隠シュラさんは2歳の時に拾われ、4歳の時に放り出されたんでしょうか??
それじゃ冷酷といわれても仕方ないよ獅朗さん。
過去の獅朗さんがもってる銃ってバズーカーでしょうかね。
十話目にてシュラさんが倶利伽羅を預かることになったんで、燐の特殊能力は当分の間封印でしょうか。
これから塾生たちと知恵を絞りながら課題をクリアしていくんだろうな!楽しみだ!!

で、だ。
燐が遅刻してきた理由は昨日の夜よく眠れなかったから、と。
で、だ。
シュラは雪男に帰って寝てろとの指令を出した。

これはもう想像すべし兄弟会議。あ、クロもいるから家族会議か?
帰ってこない兄さんを待ちながらクロと会話する雪男。
帰ってきたらなんか一皮向けて帰ってきた兄さん。
ぎょっとする雪男。
こいつあシュラさんと×××なことがあったに違いねぇ!
そして問い詰められてなかなか眠れなかった。
身体的にも精神的にも。

心のふんどしを締めなおした燐は聖騎士への道を歩いていく。
かっこええな燐。
次の号はウサギくんのターンかなぁ?アイツ絶対裏切りますよ。
カラー扉に姿がなかったのがいい証拠だ!燐を狙っていれば悪魔陣営でも第三者陣営でもおkです^^

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