青祓のネタ庫
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
そうか、忍●ってf●2のとこ見たいなパスはやってないんだなー。
パス自体試してみたけど、あんまりよくはなさそうだし。
以前ハマッてたヤツが隠しとパスと自重だらけだったんで
パスがないとかすんごい不安に襲われるんだ…
かといってサイトをする余裕はないし。
忍●って使いやすくて・・・
f●2は以前使ってすんごいひどい目にあったんで。
まあこれからもちっちゃく活動していくか。
あとちょっとでジャンプSQですね!!
次はウサギくんきてくれると期待しているんですが、
紹介→事件発生→正体バレ(or事件解決)→謎を残しつつバレるいつかを待て!
な展開でしょうか。
謎の解決はまだですかあああなことになりそうで、続きが気になる症候群が再発しそうです。
気になります加藤先生。愛してます(キモイ)
シュラさんの愛の特訓が始まりそうでもあるんですけどね。
ぼいんにヤられて夜な夜な枕を涙で濡らすわけですよ。
くやしい!でも力じゃ敵わない!
言いように扱われてしまう屈辱。
いつも服がボロボロで、深夜に帰宅する。
雪男は兄の啜り泣きを聞きながら、布団に爪を立てる訳です。
別にエロくない、エロくない。ハハ、剣術の特訓ですよ。
青い髪になった後、健康には障りなかったが、実害はおおいにあった。
まず、髪を洗っても何しても燐の髪は元には戻らなかった。
一晩寝ればどうにかなるかと考えていたが、予想以上にしつこく魔障は燐の髪に憑いている。
かれこれ一週間も経過してしまった。
事情を知らなかった椿先生などは燐の姿を見つけた途端「奥村君グレたのカネ!?」と問い詰めにきたほどだ。
しかも、魔障で髪が青くなるといった事象は前例がないらしく、解決方法が未だ見つかっていない。
「めんどくさい」
食堂で弁当を広げていたが、周囲の視線が痛い。ここは日本だ。
海外の留学生もいないことはないが、青い髪をもった人物は燐しかいない。
黒髪の中に一人だけ青髪が混じっていれば、目立つのは当然だ。
さっきは見知らぬ女子生徒からハロー?と英語で話しかけられた。
「俺は日本人だっつーの」
厳密には人ではないが、日本国籍はあるので日本人だ。
視線があまりにわずらわしかったので、早々に教室に退散することにした。
塾のクラスメイト達はもう見慣れているため、変につっこんでもこない。
全く面倒なことになったものだとため息をついた。
「人間の印象って髪の色一つで変わるもんですねえ」
「うっせー、黙ってろ」
塾に行くために、人気のない扉を探していたところでメフィストに出会った。
いつもの人間の姿ではなく、犬に変化している。
いきなり足元から声が聞こえたときは悪魔かと警戒したが、
どうやら、日に何度か犬の姿で学園内を散策しているらしい。
「暇人め」
「パトロールしてるんですよ」
しゃがんでメフィストに視線を合わせる。はたから見れば犬とじゃれあう姿にしか見えないが、
燐の表情は不機嫌だ。髪をからかわれたのが不快だった。
「あなたが遭遇したのは確かクレイジーアップルでしたよね」
「おう、確かそんな名前だったぞ」
「おかしいですねぇクレイジーアップルの魔障は『覚めない眠り』だったはずなんですが」
「起きてるぞ」
「あなた、悪魔ですしね。きっと普通とは違うんですよ」
「なぁ、この髪ってどうにかなんねぇのかな」
燐は髪を掴んで引っ張った。もういい加減元に戻りたい。
「それは私の管轄ではありませんよ、魔障の治療は医工騎士の仕事でしょう」
優秀な医工騎士である弟を持つのだ、弟に相談すればいいだろう。
メフィストはそう言ったが、表情から燐は乗り気ではなさそうだ。
「だってよー、なんか最近妙によそよそしいんだよなあいつ」
「また何かしたんですか奥村君」
「別にしてねぇよ、でも俺を見る目がなんか…他人みたいで。
しかも、昨日は夜中に無理矢理たたき起こされて変な薬飲まされたりとか」
「なるほどねえ」
メフィストはなにかに勘付いた様子だった。
「おい、なんか知ってるなら教えろ」
「自分で気づいた方がいいですよ」
「わかんねぇから聞いてんだろ」
「強いて言うならあなた達が兄弟で双子だから、ですかね」
メフィストは尻尾を振りながら、中庭の方に歩いていった。
そこで思い出したかのようにUターンしてきて、どこから出したのかカメラのシャッターをきった。
「忘れてました。奥村君のこの姿をからかうついでに青髪姿を写真に収める手筈でして…」
「てめぇぶっころすぞ!!」
けり倒してやろうとしたが、メフィストは燐の足を華麗にかわすとさっさと消えていった。
それにしても、犬が二本足でたって写真を撮るとか、一般人からしたらホラー以外の何物でもない。
周囲を見渡して、人気がないことを確認した。おそらく大丈夫だろう。人目にはついていないはずだ。
そうして、本来の目的であった塾への入り口を開くため、鍵を鍵穴に差し込んだ。
強いて言うならあなた達が兄弟で双子だから、ですかね
メフィストの言葉が耳に残る。
だが、意味はわからなかった。
「まったく、クレイジーだかアップルだかしらねえが迷惑な悪魔だな」
燐の狂ってしまった日常を表すには全く相応しい名前だった。
「奥村、よけろ!」
勝呂が大声で叫んだ。
避けれたら避けてたよ。
今回の任務は、悪魔の注意を引くことだった。
だけど、運が悪いことにたちの悪い相手に当たってしまったらしい。
敵は、巨大な植物型悪魔「クレイジーアップル」
地の王アマイモンの眷属で、その名の通り林檎の果実に憑く。
おとぎ話で白雪姫が食べたとされる林檎であるという伝承もあり、
しえみに取り憑いた山魅よりは上位種にあたる。
その姿は異様であった。
変化する前は美味しそうな林檎にしか見えない。
しかし、目の前にいる悪魔にそんな無害な様子は何一つなかった。
人の顔が巨大な林檎の果実から生えており、下は巨大な蔦が触手のように蠢いている。
生理的な嫌悪感が浮かぶ、醜悪な姿だ。
しなる蔦が迫る。
勝呂の忠告もむなしく、燐が反応するより先に、身体を捕らえられた。
「うわっ!」
そのまま上に持ち上げられる。悪魔の顎が開く、食べる気だ。
びっしり生えた歯が見える。咀嚼されたら痛そうだ。
抜け出そうにも身体は蔦で固定され、動かない。
締め付けられ、意識が遠のいていく。
「ぐ…、う…」
「兄さん!」
弟の声が聞こえたが、喉が絞まってて応えられない。
パアンと音が聞こえた後、呼吸が楽になった。
身体を支える蔦がなくなり、身体が落下する。
頭上から大量の青い液体が落ちてくるのが見えた。
外は赤いのに、果汁は青いのか。
改めて感じた生理的な気持ち悪さとともに、意識を手放した。
「う・・・」
目覚めると、見慣れた天上が視界に入った。
任務で行った植物園で、植物型の悪魔にやられたのは覚えている。
そうなると気絶したまま運ばれたのか。
燐は起き上がるとチッと舌打ちした。時計をみれば午後5時を示していた。
任務は確か午前10時からだった。自分は随分と長いこと起きなかったらしい。
これからでも塾の時間には間に合いそうだ。
幸い起き上がった身体に痛みはなかった。
Tシャツとジャージといういつものパジャマ姿から着替えようとしたが、そこで気づく。
そういえば、任務の時は学生服ではなかったか。
任務で汚れた服のまま部屋に入れなかった奴と考えるとわかる、雪男が着替えさせたのだろう。
部屋を見回しても学生服はなかった。机の上にはケータイと塾の鍵があったので、
格好に問題はあるが別にこのまま塾に行ってもいいだろう。
ポケットにケータイを詰め込んで、塾へと向かう扉をあけた。
「おいーす」
いつものメンバーが椅子に座っているが、様子がおかしい。
皆一様に燐を見つめている。しかも、表情には驚愕といった感情が伺えた。
「なんだよ?」
「お前…奥村か?」
勝呂がおそるおそるといった様子で問いかける。意味がわからない。
自分はどこから見たって奥村燐だろうに。
「なんだよ、とうとうボケたのか?」
「アンタ、鏡見てみなさいよ!」
神木がポケットから取り出した鏡を燐に向けた。
「え…」
目に留まったのは青。瞳の色ではない、髪だ。
鏡の中の自分の髪が、真っ青に染まっている。
「な、なんじゃこりゃあああああ!!?」
燐の絶叫が教室内にこだました。
「コレは今日任務で行った悪魔から受けた魔障ですね。悪魔を殺した時に出たあの青い液体を被ったからでしょう」
雪男は燐の髪をひと房掴み、冷静にいった。
「一応兄さんが気絶した後に液体を身体から流しておいたんだけど、その時にはまだ髪は黒かったし、
時間差で症状が出たんだろうね」
クラスメイトにまじまじと頭部を見られるのは初めてだ。
燐は円の中心にいることに居心地の悪さを感じていた。
「でも、本当に綺麗に染まったねぇ」
しえみが燐の髪を見て言うが、それにクラスメイトも頷いた。
つむじの辺りは深い藍色になっており、毛先に向かうほどグラデーションかかった青色に変化していた。
魔障とはいえこうも見事に染まった髪は見たことがない。
美容師が見れば、どうやって染めたのかと問い詰めてきそうなほど見事な色だ。
「こうしてみるとほんま外人さんみたいやなぁ奥村君、目の色も青やし、髪も青色になったもんなぁ」
「そういえば、奥村君達って黒髪に青い瞳なんですねぇ。思えば珍しい組み合わせですね」
「でも、こうしてみると先生と兄弟に見えへんなぁ」
口々に感想を言う周囲は気楽なものだ。
朴が襲われたときに受けた屍からの魔障よりは軽症だが、いきなり起きたら髪の色が
変わってたとか気分のいいものではない。
もういいだろうかと燐が席を立とうとした時、タイミングよく雪男が手を叩いて注目を誘った。
「はい、そろそろ授業始めますよ」
「おい雪男、俺のことはほったらかしなのかよ」
「兄さんの健康には今のところ問題なさそうだし、とりあえずその髪は後回しだね」
雪男にバッサリと斬られて、少々へこんだ。
燐は悪魔だ。だから魔障に関しては心配することはない、それを雪男は知っている。
しかし、今日は悪魔に襲われて気絶するし、髪は青くなるしで散々だ。
不貞腐れたようにテキストを開くと、ふいに視線を感じた。
目を向ければ、雪男はすぐに視線を外して黒板に文字を書いていく。
なんだろう、すごく不機嫌そうだ。
他の者には察知できないだろうが、雪男からそんなオーラが感じられた。