青祓のネタ庫
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今月もS.Qネタバレいきます。
単行本派の人は注意してくださいね!!
なんとも賢者タイムが始まりそうな表紙。
中のカラーもヤバイ。きらりと光る眼鏡、おっぱい、そしてなにより燐の体に無数についている噛み跡ですよ!エロいな!!
先生は私を殺す気ですねわかります。
最高です。抜け(ry
今回はやっぱりバレはなかったですね。バレるにはまだ早い。
ただ次の号はヒヤヒヤしますねぇ。
アマイモンの強襲で以下次号!ってそりゃないですよ!
しかもアマイモンが連れていたゴブリンってヘビモスですか!
ヘビモスといえば某RPGにて散々苦労させられた上級モンスターじゃないか。アマイモンすごいものペットにしてますね。
ヘビモスに襲われたのって燐なのかそれともしえみなのか。
しえみもあの巨大な蛾になにかやられているようですし。
雪男が回収しに行った花火はしえみのですよね?
雪男、丸腰で花火を取りに行ってないか心配です。もしも雪男がボコボコにされてたら燐、キレるどころの話じゃないと思うんだ。
雪男の安否がかなり気になるところです。
そしてきました!志摩さん!やっぱり面白くていい男だった!
虫が苦手とか女の子みた(ry しえみの場合は庭弄りとかしてるから虫は平気なんだろうな。虫を殺さなければ庭は守れませんからね!牛糞とかも肥料として触るし。しえみ、強い子です。
志摩さんの悲鳴と失禁ネタに萌えた。したら最後全てを失うとは正に的を射ています。
しかし燐はいっそ失禁したらいいとか、すごいこと言う子ですね。興味深い(失礼
あと、燐はしえみの太腿と、どことは言わない柔らかい感触について思うところがなかったのか気になります。燐ってエロい本とか見てる割に、実際の女の子に対しては生々しいこと思ってなさそうな気がしました。
だって、高校時代に女の子肩車してなおかつ、どことは言わない感触まで頭の後ろに感じて平静でいられるわけないでしょう!
むしろ志摩さんの反応こそ健全だ!往生します。正にこれ。
そして、待ちに待った触手プレイキタ
触手
キタ
私が無類の触手好きと知ってのことですか。そうですか。もっと下さい。お願いします。
触手っていうか蛾だから触角だろうけど、こまけぇこたいいんだよ。
足と腕を拘束されて、拘束ネタも好きだと知ってのことですか。
ああああ、しかも「皆は先に行け」もキタ。
燐の一人で全部やろうとする所に勝呂が怒ってくれた。
仲間達との絆がどんどん作られていく分、正体ばれへの恐怖がどんどん増
してくる。
燐も「なんか怖ぇな・・・」って言ってるしバレる時ってよっぽどの時なんだろうな。皆を守るために仕方なく剣を抜くパターンと無理矢理バラされるパターンを予想します。
次号怖い。
でもシュラさんがアマイモンから守ってくれると思いたい。
シュラさんは厳しめの対応をするにしても、まだ燐はアマイモンには対抗できないだろうから。
ちくしょー!今回の燐の表情って本当に純粋な少年の表情で超可愛かった!
今月もご馳走様でした!!!!
誰かに頭を撫でられた感触がした。
驚いて起きてみた。けど、目の前には壊れた十字架があるだけ。
周囲には人の気配も、悪魔の気配もしなかった。
「・・・なんだったんだ」
頭を触ってみる。なんだかまだ感触が残っている感じがしたからだ。
気絶している時に見た。過去の記憶。
人間死にそうな時になるとそれまでの人生が走馬灯のように頭の中を駆け巡るという。
あれはそういう類のものだったんだろうか。
三人で見た星空。
とても、温かい記憶。
燐は、倒れていた床から起き上がった。
折れていた足は治っている。
少しだけふらついたけれど、大丈夫だ。
「俺は、まだ戦える」
もう一度頭を触ってみた。
倒れている間、雪男が傍にいてくれたような気がした。
兄さん、ここにいるの
声が聞こえた気がしたんだ、雪男。
俺は、ひとりじゃない。
孤独な世界に堕ちたけど、俺はひとりぼっちじゃない。
それだけで俺は戦える。
「ああ、俺はここにいるよ」
聖堂の外で悪魔達が集まる気配がした。
倶利伽羅を持って、外を見据える。
俺は戦う。むこうの世界に帰るために。
雪男は祓魔師が使用する退魔図書館で資料を調べていた。
ここには退魔に関する資料が保管されており、術式を調べるのに適している。
大量の古書、術書が机に散乱しており、それを貪るように見る顔は鬼気迫っている。
「おい、雪男いきなり消えたから逃げたかと思ったじゃねぇか」
シュラがようやく見つけた、という表情で部屋に入ってくる。
理事長室を後にし修道院に行き、今度は図書館。
せわしなく移動を繰り返したのでシュラも見つけられなかったのだろう。
雪男はシュラを一度見て、また資料に目を戻す。
「僕は逃げません」
兄を迎えに行くと決めたのだ。
血まみれで一人横たわる姿。
あんな光景を見せられて平気でいられるわけではない。
動揺がなかったといえば嘘になるが、諦める理由になるわけがない。
寧ろ、火がついたといってもいいだろう。
逃げてたまるか。
僕はもう、兄さんの後ろで怯えて守られるだけの存在じゃない。
「じゃあ、なにか思いついたってことか?」
「ええ」
雪男は地図と資料を広げてシュラに見せた。
「バミューダトライアングルって知ってますか?」
「ああ、船や飛行機が突然その海域に入ると失踪するとかいう場所のことだろ?迷信だけど」
「だけどそういうところには決まって悪魔が出たとか。幽霊がでた、とかいう話がありますよね。
異界に続く道がある。とも」
シュラは頭を捻る。そういう話はよくあることだ。
「幽霊や悪魔が出現しやすいスポットっていうのは確かにあるだろう。そのバミューダトライアングルなんていう外国の話じゃなくてもいいさ。
日本だと恐山や富士の樹海なんかがそれにあたるな」
「つまりそういう所って、物質界と虚無界の境目が曖昧なんですよ」
「それは私も考えなかったわけじゃないが、境目が曖昧なだけじゃアプローチもできないだろう」
雪男は、地図と資料を閉じて机の端に置く。
一呼吸置いて、話し始めた。
言葉に説得力がなければ作戦は実行できない。
シュラに自分の考えを伝え、尚且つ納得させなければならない。
「兄さんがいなくなった時、門番の人が目撃しているんですよ。奥村燐と黒い服を着たとんがり頭の男が学園を出て行ったって」
「・・・アマイモンだろうな」
雪男が頷く。さんざん苦労を強いられた相手だ。
特徴を聞いただけでわかるくらいには因縁がある。
「兄さんは虚無界に行きました。それはアマイモンの手引きがあったからでしょう。
でも、アマイモンと兄さんはどうやって虚無界に行ったんですか?
ここは物質界だ。どうやってアマイモンは虚無界にアプローチをかけたんですか?」
シュラは、ため息をついて雪男を見た。
そもそもこいつは一介の祓魔師と悪魔の王の力の差をわかっているのだろうか。
いや、わかった上で言っているのか。
「つまり、アマイモンが虚無界に行くために使った場所に、行くと?」
「そうです。そこに行くにはクロを使います。兄さんの匂いを辿ればいけるはずです」
「で、そこから虚無界にアプローチをかける、と?」
「そうです」
「正直、もう虚無界に行く道は閉じてるんじゃないか?
あいつらだって馬鹿じゃない。道を閉じるくらいするだろう」
「理事長がヒントをくれました。虚無界を見るときに使った術がありましたよね。
『こちらから虚無界にアプローチをかけることは世界の均衡を保つ上で良いとはいえませんから』っていってましたけど」
アマイモンが使った虚無界へ続く道。
閉じていたとしても物質界と虚無界の境目が曖昧な場所だ。
そこにメフィストの使った術を使うことで、虚無界と物質界へのつながりを作る。
世界の均衡を崩すかもしれないが。
雪男はにっこりと笑いを返した。
「虚無界へ続く道ができれば、それに越したことはありませんよね。」
「・・・メフィストが悲鳴をあげそうな作戦だなそれは」
ただでさえ力が封印されている状態なのだ。
雪男は途中で退室したから知らないだろうが、あの術を使っただけで犬メフィストはへばって動けなくなっていた。
「でも、俺達は虚無界へはいけないだろう。それでもいいのか?」
どうあがいても人間が虚無界へいくことはできない。
それでもこの作戦を強行する意味はあるのか、とシュラは問うた。
雪男は窓の外を見上げる。空っぽの空に青い月だけが輝いている。
「兄は、きっとこちらに帰るための帰り道を探していると思うんです。
その帰り道を作ってあげたいんですよ。
一人じゃ帰れないならその道を照らすことくらいはしてあげないと」
虚無界への道を物質界から作れば、虚無界から物質界への道も開くということだ。
その道を辿って、会いにいくのではない。
こちらに帰ってきてもらうために、道を作るのだ。
空パチの方々もありがとうございます!
・・・なんだか最近妙に拍手数やらアクセスがはっちゃけてるんですけど
なんか祭りでもあったんです・・・か?
ありがたいありがたい。
2010/02/23 13:16 北極星の話~の方
あなたのひと言で続き書きました^^ 気になると言ってもらえて嬉しかったです。最近書く人の暴走が激しいので皆さん見ていらっしゃるのか若干不安ですが。
きっかけはあなたのコメントの為に(笑
拍手ありがとうございました!
題名:兄さんへ
ちゃんとご飯食べてる?兄さんがいないから
勝呂君やしえみさんも心配しています。
兄さんが帰ってこれそうになかったら僕が迎えに行くから
迷子にならないようにそこにいて。
必ず迎えに行くよ。
だから――――
携帯電話を開く。
返信は無い。きっとメールも電話も届いてないんだろう。
電波が届かないから、声だって届かない。
この世界は不自由だ。
祓魔屋で買った銀弾と、薬草を持って寮の部屋に雪男は戻った。
大荷物で両手が塞がっていたから、扉を開けるのに苦労した。
足でドアを蹴りながら中に入る。
「にゃー」
クロが嬉しそうに寄ってきた。
雪男は荷物を置いてクロにあいさつする。クロは雪男の後ろを確認して
その場でうろうろと様子を伺った。
そこで、雪男は気づく。
「ごめんクロ、まだ兄さん帰ってきてないんだ」
雪男の言葉を聞いたクロはピンと立っていた尻尾を下げて、残念そうな声で鳴いた。
クロの言葉を雪男は理解できない。でも、悲しいんだということはわかった。部屋を見れば、兄が出て行ったままの状態になっている。
祓魔師になってからも学校の学生寮で二人で暮らしていた。
ベットが二つと机が二つ。
その一つはまだ埋まらない。
ベットの上には兄が脱ぎ捨てたパジャマがそのまま置いてある。
兄がいなくなってから、クロはその上で丸くなって寝るようになった。
兄の匂いが残っているのかもしれない。それに素直に縋れるクロが少しだけ羨ましい気がした。
「クロ、兄さんは帰ってくるよ大丈夫」
クロはにゃーと雪男に応えた。
それは、自分自身にも言い聞かせるような言葉だった。
「なんとも難しいですねぇ」
「おい諦めるな犬。こんな時くらい役に立とうとは思わねぇのか」
「先生・・・ヒドイ」
本性がチラリと覗いた雪男は、咳払いをひとつして犬に向き合う。
犬、もといメフィストは理事長室の机の上にお座りした状態でシュラと雪男に睨まれていた。
「ひどい言い様ですね。私がこんな姿になってまで頑張っているというのに」
「だからもっと頑張れって言ってんだ!」
シュラはいい加減切れてメフィストの頭を掴んだ。もどかしい返答を聞きたいわけではないのだ。
「だから、言ってるでしょう。正十字騎士団本部の連中に奥村君を隠していたことがバレて、ペナルティとして力を封じられてしまったんですよ。まぁそこを悪魔側に突かれたせいでこの前の大戦争に繋がった訳ですが。
本部の連中は極東ごときの支部などトカゲの尻尾斬りくらいしか思ってなかったんでしょう。
まだ学園に結界張ってる私を褒めてくれてもいいくらいです」
「質問に答えてくださいフェレス卿。こちらから虚無界に行く方法はないんですか」
メフィストはうーんと悩んで、ため息をついた。
そもそも、虚無界のことを人間は理解していない。
虚無界とは悪魔の住む世界だ。
世界が分かれているのには理由があるのだ。
悪魔は物質界にあるものに「憑依」する形で物質界にアプローチをかけている。
悪魔は安定した身体を持っていない。
虚無界と物質界を行き来できるのは超上級、サタンの子供であるメフィストの兄弟達くらいだ。
そもそも姿かたちが安定していない生き物だからこそ物質界の生き物への「憑依」が成立するのだ。
では、逆はどうか。
カタチが定まっている人間がカタチないものにどうアプローチするのか。
答えは「不可能」
「そもそも並みの人間が虚無界なんかに堕ちて平気でいられるわけないでしょう。精神も身体も壊れて、人間としての残りかすを悪魔に貪られるのがオチです。奥村君なんかは異例中の異例ですよ。
堕ちてもカタチを保っているのはサタンの焔を宿している特殊な体だからです」
「じゃあ、一体どうすればいいんですか。虚無界へは行けない。
兄が怪我しているのか、無事なのか。どうしているかもわからない状況のままなんて・・・」
雪男は拳を握り締めた。兄を迎えに行くこともできないのか。
同じ双子として生まれたのに、兄とは違う自分がもどかしい。
どうして自分はただの人間なんだ。
雪男の様子を見て、またメフィストはため息をついた。
「確かに、奥村君の様子は私も気になるところです」
「なぁ、お前が犬のまま虚無界に突撃する選択肢はないのか。ちょっと見てこいよ」
「ああなるほど」
「ちょ、できるわけないでしょう!力封じられた状態なんですから!」
「その封印は解けないんですか」
「解けてたらとっくにしてますよ」
「・・・おしい」
「ですが、様子を見るくらいはできるでしょう」
「本当ですか!!?」
雪男はメフィストの身体を掴んで揺さぶった。
虚無界の様子が、兄が無事か確認できるのか。
なんの手がかりも無い今の状況から言えば、それは願ってもみないことだ。
揺さぶる雪男の腕から逃げ出し、メフィストは椅子の上に乗っかった。
「ただし、回数には限度があります。こちらから虚無界にアプローチをかけることは世界の均衡を保つ上で良いとはいえませんから」
「お願いします」
雪男はメフィストに頭を下げる。
メフィストはそんな雪男に忠告をする。
「・・・見ないほうがいいこともありますよ奥村先生」
「見なければ、対策も立てられないでしょう」
雪男の意思を確認して、メフィストは虚無界へのアプローチの準備に入った。机の上に、大きな杯を用意する。直径が1メートルはあるだろうか。
そこに聖水を並々と注ぎ、メフィストの血を一滴垂らす。
「奥村先生の血も一滴垂らして下さい。奥村君と双子である先生の血なら、奥村君を捕捉する目印になります」
「わかりました」
雪男も血を垂らした。血が聖水についた瞬間、聖水の中がどす黒い渦に包まれる。渦の回転がどんどん速くなる。黒と、紫の渦が交互に渦を巻いてきたところで、中央にぼんやりとした風景が写された。
教会かどこかの、聖堂のようだった。
「もう一度いいますよ先生。見ないほうがいいこともありますよ」
「いえ、僕は逃げません」
逃げたりしない。
杯の中に、虚無界の様子が映し出された。
雪男は、南十字男子修道院に来ていた。
修道院の顔なじみたちは雪男の帰還に驚いたが、そんなのには構っていられない。修道院と繋がる教会の聖堂へ続く扉を開いた。
窓から青い月の光が零れている。月の光は祭壇の後ろに設置されている十字架を照らしていた。
紅い絨毯が敷かれた、祭壇に行く途中の場所。
そこに、血まみれの兄が倒れていた。
勿論、虚無界での話だ。
しかし、物質界と虚無界は表裏一体。
鏡一枚隔てた世界の裏、この場所で兄は死にかけていた。
足が折れていたので、腕で張って移動したのだろう。
床を張った後に血の痕が残っていた。
顔に血の気はなかった。それでも倶利伽羅を握り締めて離さない手。
それが、むこうでの戦いの凄まじさを物語っていた。
虚無界の様子を映し出した杯は、無残な様子を映し出していた。
見ないほうがいいこともある。あの忠告はその通りだった。
雪男は床に膝を着いて、その場所をそっと撫でる。
そこはただの冷たい床だ。
血の匂いも、兄のぬくもりも感じられない、ただの床だ。
「兄さん、ここにいるの?」
呼びかけたけれど、応えはなかった。
この世界は不自由だ。
声も電波も、鏡一枚が邪魔して届かない。