青祓のネタ庫
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パソコンの電電を落とす。
ようやく今日のまとめが終わった。
時刻は午後10時。急いでやったからご飯はまだ食べていない。
雪男はこめかみを押さえながら、椅子から立ち上がった。
部屋のドアが開く。
「おう、終わったのか雪男」
「うん、なんとかね」
燐が持ってきた皿の上にはおにぎりがあった。
夜食を作ってきてくれたらしい。
雪男の机の上にはまだ資料が散乱していたので、燐の机をテーブル代わりにする。
燐はおにぎりと、持ってきたお茶のポットを置く。
「喰えよ、腹減っただろ」
「ありがとう」
おにぎりを1つ取って、口に入れる。おいしい。
ただのおにぎりのはずなのに、兄が作ったものはどんなものでも雪男の舌を唸らせる。
「流石だね」
おにぎりを食べながら、伸びをした。
肩がばきばきと音を立てて鳴る。肩が凝っているのだろう。
15の若者が立てるような音ではないが。
「肩凝ってるのか」
「うん」
肩こりのせいか、雪男の顔色は悪い。
肩周辺の血の巡りが悪いと、頭痛や吐き気をもよおす。
ずきずきと痛む頭を抑えつつ、またおにぎりを食べた。
それでもおなかは空いている。
「俺が肩揉んでやろうか」
おにぎりを飲み込む。兄に肩を揉んで貰うなんて、なんだか老けてるみたいで嫌だなぁとは
思いつつお言葉に甘える。すごく疲れていたからだ。
「よし、じゃあベットに寝ろ」
「なんだか本格的だね」
雪男はベットに寝ころがる。ああ待ち望んでいた布団の感触。寝てしまいそうだ。
ギシリと音を立てて、燐が雪男の上に跨った。
肩に手を置いて、撫でるようにマッサージしていく。
「お前、15の肩じゃねぇぞ。どんだけ凝ってんだ」
「そんなにひどい?」
「よかったな。肩を揉んでくれる優しいお兄様がいてよ」
はいはい、と燐の言葉に応えつつ、マッサージを味わった。
疲れた身体に染みる。全身の力が抜けていった。
マッサージで揺れる体の感覚が心地よすぎて、このままベットの上で寝てしまいそう。
ふと思いついて、ちらりと背に乗る燐の姿を見る。
雪男の上でゆらゆら揺れる姿を見て、ちょっとだけ変なことを思ってしまったのは
眠気のせいかもしれない。
「ねぇ兄さん」
「なんだよ」
「・・・一緒に寝ない?」
揺れていた燐の動きが止まった。
「勝手に寝てろ」
ばしりと頭を叩かれた。
残念だ。
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