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CAPCOON7

青祓のネタ庫

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クロとはつじょうき

寮の部屋で薬の調合をしていると、クロがいきなり膝の上に乗ってきた。
雪男は慌てて倒れそうになっていた薬の瓶を押さえる。
よかった、中身は零れていない。
ほっとため息をついて、膝に乗るクロをしかる。
「クロ、だめじゃないか」
「にゃおんにゃおん」
兄のようにテレパシーが使えるわけではないので、クロが何をいっているかさっぱりだ。
兄は今、アイスを買いに購買に行っている。肝心な時にいないんだから。
と雪男は燐に心の中で八つ当たりしておいた。
「にゃおおおう」
「クロ、どうしたの?」
膝の上でコロコロ転がって、腹を見せている。
なんというか、喜んでいるようである。
もっと詳しく言えば悦んでいる。
雪男は、机に設置されているパソコンを弄ってネットに繋げた。
「猫ってこういうときなにして欲しいんだろ・・・」
ネットの大海には先人達の知恵がある。
単純に猫とくくっていいかわからないクロだが、猫叉も猫なんだから習性は同じだろうと
検索をかけた。そして、雪男はひとつの単語にたどり着く。


「発情期・・・だと・・・」


しかも、クロはオスだ。燐はクロの言葉を翻訳する時「俺は~」と訳していた。
だからきっとオスなんだろう。
猫のオスは、メスが出すホルモンに引かれて発情する。
クロは、雪男の膝の上で狂っている。

にゃおおん。にゃおおおん。

「・・・いやいや、そんな」
雪男の臭いに反応してるとかそんなことあり得ないだろう。
雪男の思考が疑問スパイラルに陥りそうになったところで、燐が帰ってきた。




「なんか、おまえからマタタビの臭いがするから狂ってたんだとよ」
「マタタビ?僕そんなの使ってないけど・・・」
今だ狂うクロを抱き、雪男は机の上にある薬を確認した。
「これはハーブのオリーブオイル漬け、これはコールタールの瓶詰め、これは・・・」
雪男は後ろの品質表示を見て、驚いた。
マタタビが0.1グラム入っている薬を使って調合していたらしい。

「どんだけ求めてたんだろうね、クロ・・・」
「最近酒もマタタビもやってないからだろうな・・・可哀想に」

クロは、アル中でマタタビ中でもあったらしい。

不憫に思った奥村兄弟は、翌日マタタビの粉を買いに祓魔屋に足を運ぶのだった。

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