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CAPCOON7

青祓のネタ庫

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むっつりとオープンスケベ

「あかんわぁ真面目すぎるで皆」

志摩がぽつりと呟いた。
合宿で朴が悪魔に襲われてから、警戒のためにグループでの行動を心がけていた矢先のことだ。
男子は勝呂達が寝室に使っている部屋に集まっていた。
雪男は神木としえみのお風呂へ護衛として同行しており、ここにはいない。部屋には二段ベットが配置されており、勝呂と志摩、子猫丸と燐が隣り合って下のベットに座って雪男の帰りを待っていた。

「真面目すぎるってどういうことや志摩」

勝呂が志摩に言う。志摩はため息をついて三人を見渡した。

「だって、折角の合宿やのにお決まりのラブイベントがひとつもないんですよ。そりゃあ寂しくもなりますし、ため息だってでますよ」
「志摩さんまだそないなこというてはるんですか?」

合宿にかこつけて女子の風呂を覗こうとしたりと志摩は自分の男としての欲に忠実だ。
エロ魔人のふたつ名は伊達ではない。

「でも坊達こそおかしいんですと僕は言いたい。だって花の15歳なのに
何故そこまで枯れているのかと、何故そこまでストイックなのかと」
「ちょっと待て、俺は枯れてなんかねーぞ!」
「おい奥村、それは俺が枯れてるといいたいんか?オイ」
志摩は食いついてきたな、と人の悪い顔をして二人に応えた。
「じゃあ坊と奥村君ってどこまで経験ある?」
燐が盛大に噴出し、勝呂は志摩の頭を張っ倒す。
「ストレートすぎるやろ!アホか!」
「ええやないですか、クラスメイト同士の親交を深めようとしただけですよ」
頭を叩かれても悪びれる様子ひとつなく、志摩は燐にどうなん?どうなん?とつついていく。
「志摩さん、いくらなんでもそれは・・・」
子猫丸の制止を志摩が手をかざして止める。
思わず引いてしまうぐらいの熱の篭った視線だった。

「そこ!そこがあかんのや!男が四人も揃って猥談もひとつもせんのは男としての義務を放棄しているのと同じですわ!合宿で恒例の女子風呂の覗きが許されへんのなら、せめて猥談くらいはしましょうよ!」
「お前・・・溜まってるんか・・・?」

勝呂は完全にドン引きしている。熱くなっていく志摩に撃沈していた燐が追撃を開始する。
やられたらやりかえせという教えは藤本神父からの直伝だ。

「俺のことはともかくだ!け、けけ経験とかお前はどうなんだよ!?」
「あ?俺?答えてええの?あれは小学校1年のときやったなぁ・・・
担任の美人の新任教師24歳と家庭科準備室でな」
「は!?小1!?」
「志摩さん止めてあげてください!志摩さんの話はなれない人にはディープすぎますから!」

子猫丸が燐の耳を塞いだところで、じゃあと志摩が会話を方向転換させた。

「奥村君って人生のうちエロビどんだけみたことある?」
真剣な眼差しに思わず口が滑った。
「さ、3本・・・だけど」

ああ、3本なんだ。と勝呂と子猫丸は聞き入ってしまう。他人のあれそれのゴシップはやはりどうしても聞きたくなる、蜜の味である。

「洋モノ?和モノ?どうやって見たん?いうてみ」

警察の取調べのごとく志摩の追及が続く。尋問中の犯人、取調べ中の被告人、いや、さながら罪人の懺悔の告白
のように燐は声を絞り出して答えていった。

「和モノ・・・親父の部屋にあったのを、いない隙を狙ってこっそりと・・・」

顔を両手で覆い隠して、燐の体は震えていた。顔が真っ赤になっているあたり罪悪感より羞恥心のほうが強そうだ。

「うん、王道やな。大丈夫やで奥村君、君の罪は男全員が犯す人生の軽犯罪やな」

燐の肩を抱いて引き寄せ、頭を撫でた。うん、やっぱこの子おもろいわぁ。
格好のおもちゃを見つけた志摩はいじりをやめない。

丁度そこで、部屋のドアが開いたことに燐と志摩は気づかなかった。
勝呂と子猫丸が会話に参加しなくなったことから、二人は察するべきだった。

「和モノってことは着物かぁ。ええ趣味してるわ。女優さんはどんなん?」
「可愛い系で、きょ・・・巨乳」
「ほほう、で?内容は?」
「緊縛でした」
「無理矢理?」
「違う、同意の上でだった」
「モザイクあった?」
「いや、カメラの角度?とかで見れなくしてたし、なかったぞ」
「じゃあよかったなー、俺なんかモザイクなしの洋モノを好奇心で見た結果、ご飯食べられへんかったことあるから」
「え!?外国のってそんなにハードなのか!?」
「えらいことなっとったわぁ。今やったらドンと来いやけど」
「お前どんたけだよ!」




「兄さんもどんだけだよ」

肩を寄せ合う二人の背後に、冷気を纏った雪男が居た。
勝呂と子猫丸は扉の横の方に避難しており、ベットに座って熱く語り合っていた二人とは対象的だ。
勝呂がにやりとした笑みを二人に向け、言った。


ご愁傷さま

「「裏切り者!!!」」
燐と志摩は叫んだが、雪男の持っていたファイルで頭を叩かれる。
「猥談するにも限度があるでしょう!慎みぐらい持ちなさい!!」
「ヒドイわぁ奥村先生!男の生理を否定せんといて下さい」
「そうだ!そうだ!むっつりのくせに!俺知ってんだぞ!雪男のカバンの・・・」
言い終わる前、片手で口を塞がれ仰向けにベットへ押し付けられた。一瞬の早業だった。
押さえ込まれた燐はなおも雪男の手をはずそうとするが、抵抗する燐の口を塞ぐことしか考えていないせいか
雪男の手が腰のホルスターにのびる。志摩が顔を青ざめて止めに入る。

「せ、先生それはやりすぎや!俺らが悪かった!奥村君許したって!!」
「麻酔弾なんで害はないです」
「そ、そないにバレたくないんですか・・・!?先生のカバンには何がはいっとるんですか!」
「むー!むー!ふぐーーー!!」
「先生あきません!奥村君が窒息してまいます!」

遅れて部屋に入ってきたしえみ達の前には、ベットの上で余計なことを言わないようにと落とされた燐と震える志摩の姿
があった。
「雪ちゃん、なにかあったの?」
「しえみさんたちは知らなくてもいいんですよ」
優しく微笑みながら何事もなかったように片付けようとする雪男に、勝呂は薄ら寒さを感じた。
そして、勝呂は見ていた。
雪男の視線はお風呂から上がったしえみのほんのり赤くなった胸の谷間をチラ見していたことを。


勝呂は悟った。雪男の方はむっつりスケベだ。

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