忍者ブログ

CAPCOON7

青祓のネタ庫

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

クロとハネムーン症候群

(りん、さむい)
クロが燐の顔をつついて訴えてきた。
日中は暖かくても、夜ともなればやはり肌寒い。
寝ぼけてかすれる目を開けて、ん、と腕を上げてスペースを作ってやった。
すかさずクロが潜り込んでくる。
眠気で力尽きた燐の腕がぱたりと布団の上に落ちた。
(いいまくら)
燐の腕に顎を乗せて、クロもまた眠りの中に落ちていった。

「腕がいてぇ」
朝起きた燐はまだ布団で丸くなるクロを恨めしそうな顔で見つめた。
クロが体重をかけてくるので腕は痺れるし、寝返りもうてない。
おかげで雪男が起きる時間、つまり燐にとってすごく朝早くに起きてしまった。
「クロのおかげで自主的に起きてくれる様になって、僕としては大助かりだ」
「なんだよ」
「兄さんが寝汚すぎるのが悪いんだろ」
ネイガウスに襲われそうな所を助けた時も、部屋から運び出したのに一向に目を覚まさなかった。
そこを突かれたら燐としても立つ瀬がない。
痺れる腕をマッサージしながら、寝ているクロをそっと撫でた。
柔らかい身体とふかふかの毛並み、ちょっとお腹をくすぐれば「きゅう」と寝息が聞こえる。
憎めない奴だ。
「そういえば兄さん知ってる?」
「なにを?」
「その痺れってハネムーン症候群っていうんだよ」
「は?」
ハネムーン症候群。
ある意味若気の至りともいえる腕枕があるが、ハネムーンに行った新婚夫婦に多い症状のためこの名前が付けられた。
新婦の頭の重みで新郎の腕の神経が圧迫されて腕が痺れてしまうという現象のことである。
「仲がいい証拠だよ。
ちなみに慢性的になると腕が痺れてあがらなくなるといった意外と厄介な症状になるから注意が必要だけど」
「お前絶対おもしろがってるだろ!」
今夜は雪男のベットに行くように言ってやろうと、燐は心に決めた。

PR

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]